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■ ニコンのレンズ
所有するNikon Fマウント用レンズについてのインプレッションです(デジタル専用レンズを除く)。ここにあげてあるもののほか、本編にAiAF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6Dのインプレッションがあります。 |
■ ニコンのレンズ
■ Ai AF Nikkor 20mm F2.8D 建築写真用に28mmよりさらに広角が必要になり、購入。20mmあれば都会の高層建築も撮れるし、都市風景を撮るにも20mmぐらいの焦点距離が必要だ。また、博物館のような引きのない場所での撮影にも大いに役立つ。歪曲収差が少ない単焦点レンズで、リアリティある写真が撮れる。APS-Cデジタル一眼レフでは30mm相当(フィルム換算)になり、適度な広角レンズとして使える。単焦点20mmレンズとしても、また18-35mmなどの超広角ズームと比較してもコンパクトなのが良い。フィルター径が62mmでニコンのマクロレンズと共通なのも、何かと便利。旅のお供にカメラバックに忍ばせておくと、きっと役に立つ懐刀的レンズだ。 作例ページ ■ Ai AF Nikkor 35mm F2D 35mm(フルサイズ換算)という焦点距離は、人物をポートレート的に撮るにはあまり向いていない。むしろ、人物と風景を一緒に撮る記念写真、旅行写真に向いている画角だ。一方、APS-Cデジタルでは52mmと家族写真向きの画角になるため、最近はデジタルの標準レンズとして使用している。最短撮影距離が25cmと、かなり寄れるレンズであることもメリットだ。APS-Cなら、ちょっとしたマクロ撮影までこなせる。またデジタルで室内ノーストロボ撮影をする場合、ISO感度オートにするが、そのときもF2の明るさがものをいって、より低感度で撮れる。だが、35mmと広角のため同じ絞り値でも被写界深度が深くなるので、ボケ量は50mmに及ばない。また、子供を大人の目線で撮るとパースがついて頭でっかちに写りやすいから、アイレベルでとらえるように注意している。また、寄れるレンズということが逆に災いして、人物撮影で寄りすぎてしまうと、顔が実物よりわずかながら丸く写る。APS-Cデジタル一眼レフに付けても写る範囲が狭くなるだけでこの特性は変わらないので、気をつけたい。 ■ Ai AF Nikkor 50mm F1.4D 元々は飛行機の窓から写真を撮るために購入したが、長いこと死蔵していた。それが子供写真を撮るようになり、一気に主役の座に躍り出たのには、我ながら驚いた。自分の子供写真の撮り方は基本的に室内ノーストロボ撮影だが、それには50mm(フルサイズ換算)の画角とF1.4の明るさ、さらに45cmの最短撮影距離がちょうど良いのだ。50mmは標準レンズというより、家族など身近な人物を撮るポートレートレンズと言っていいだろう(あまり身近でない人を撮る場合は、より遠くから撮れる85mm以上が良い)。大口径レンズは絞りによって描写が変わるとよく言われるが、ニコンの50mmもまたしかり。F2.8より明るい絞り値だと、子供写真にぴったりの優しい描写になる。F4付近では、ピントの合っている範囲のソリッド感とバックのボケとのバランスが良く、被写体の立体感が高まってポートレートにはちょうど良い。F5.6より絞ると、ズームレンズなぞぶっちぎりの解像力だ。 ニコンの中では比較的リーズナブルな大口径レンズだから、1個手に入れておくと何かと重宝すると思う。特にF1.4の明るさは、家庭での花火や水族館などの暗所での撮影で、絶大な威力を発揮してくれる。 作例ページ ■ Ai AF Micro Nikkor 60mm F2.8D![]() マクロ撮影のために購入。現有レンズの中では最も古く、複写や小物撮影、料理撮影などに活躍してくれている。特に、歪曲収差の補正が見事。四角いものを四角く写せる数少ないレンズで、複写では全面的な信頼を置いている。標準マクロは、いざとなると手持ち撮影が可能なのもメリットだ。だが、植物撮影にはワーキングディスタンスが短くて若干不便だったため、後にAiAF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6Dを入手した。今は主にAPS-Cデジタル一眼レフ用のマクロとして使っている。60mmマイクロには、フォーカス制限切り替えスイッチ(右)が付いていて、ピントの合う範囲を最短〜30cmまたは30cm〜∞だけに切り替えられる。マクロ撮影はせず普通の標準レンズとして使う場合には、このスイッチを使うとAFの合焦速度が多少速くなるから便利だ。もっとも狭小の拙宅では、60mmだと少し望遠過ぎて使いにくかった。 A-M切り替えリングがあるので、F6本体のフォーカスモード切替ダイヤルを使わずにMFに切り替えられる。AF-SレンズのM/Aモードだとわざわざカスタム設定で親指AFにしないとMFしづらいが、切り替えリング方式だとカスタム設定をいじらなくてもいいので楽だ。 なお標準マクロは、普通のマクロレンズとは異なる独自の存在意義があるが、それについてはこちらのページ参照。 作例ページ ■ Ai AF Nikkor 85mm F1.4D 自分が子供の時、写真の顔と実際の顔の差が気になってしょうがなかった。これは、広角レンズで撮った際の顔のゆがみだったのだが、中望遠以上なら顔のゆがみがなくなるということを知り、思い切って購入。解像力やボケ味は、目から鱗が落ちるほどすばらしい。このすばらしさはパソコン画面の解像度ではどうしても伝えきれないので、興味のある人はぜひ実際に使ってみてほしい。プロの使う高級レンズとはこういうものだというのを実感できる。外観の仕上げもF6とマッチしている。ただし、使いこなしは自分には難しかった。ピント面は劇薄で、中央のAF測距点でピントを合わせてフォーカスロックすると、コサイン誤差でピンぼけになる。多点測距で精度の高いAFカメラが必要だ。自分にとっては常にチャレンジングなレンズで、これを使うときは気合いが入る。 子供写真では、屋外でよく使っている。花もある程度大きさ高さがあれば、85mmが向いている。また、絞り開放からシャープな大口径レンズであり、天体写真の分野でもその威力を発揮する。 作例ページ ■ PC Micro-Nikkor 85mm F2.8D このレンズは、アオリ(ティルトとシフト)ができることと同時に、普通の中望遠マクロレンズとしても使用できる(最大撮影倍率1/2倍)。複写には少々焦点距離が長いが、植物を撮る分にはあまり支障はないだろう。マクロ域のボケ味もなかなか良い。MF専用レンズだが、DタイプなのでそのままF6に付けて使える(レンズ情報の登録は不要)。さらに、ピント合わせがMFなだけでなく、露出もマニュアルだから(アオリなし・絞り開放の時にだけ、カメラの露出計が正確な値を示す。この点は新型のPC-Eレンズも同じ)、最新のカメラでも古典的なカメラの操作感が味わえる。絞りリングは、一般的なニコンのレンズと異なり、1/2クリックストップがある。中望遠マクロには他に優れたレンズがたくさんあるから、わざわざこのレンズを使う人は少ないだろうが、PC85mmでうまく撮れたときの達成感はまた格別だ。 なおPC85mmの特記事項であるティルトとシフト、および使用上の注意点については、作例ページ参照。 ■ Ai AF DC Nikkor 135mm F2D 135mm(フルサイズ換算)という画角は、なぜか85mmと同じ中望遠に分類されることが多いが、むしろれっきとした望遠レンズの仲間と考える方がいい。ポートレート撮影では、大げさに言うと85mmとは撮れる世界が全く違う。こだわりのポートレート派なら、85mmと135mmを両方持っていて損はないと思う。望遠レンズとして見ると、135mmは広角的望遠、説明的望遠と言える。学芸会のような舞台撮影では、無理に我が子だけを切り取ろうとするのではなく、複数の役者を画面内に入れてストーリーを説明するという使い方に向いている。 実は135mmという焦点距離は、マクロ撮影にも適している。自分が70-180mmマイクロズームを使った経験では、自然に135mm付近で撮っていることが多い。だが残念なことに、DC135mmF2Dは最短撮影距離が長く、マクロ撮影には不向きだ。カール・ツァイスにはMakro Planar T* 2/100 ZFというレンズがある。DC135mmF2Dも、最大撮影倍率1/2倍まででいいからF2の明るさを保ったままマクロレンズに改良されれば、きっと見直されるはずだ。ニコン開発陣の能力と意欲に期待したい。 なおこのレンズにはDC(Defocus-image Control)機構という特殊機能があるが、この詳細については作例ページ参照。 ■ AF-S VR Zoom Nikkor 24-120mm ED F3.5-5.6G(IF) 旧型24-120mmを標準ズームとして使っていたが、80-400mmで手ブレ補正の威力を知り、大いに期待して購入したレンズ。しかしながら値段の差か、80-400mmほど高画質ではないようだ。一般の標準ズームと同程度か。歪曲収差もそれなりにある。ただ、発色はいいし、外側のレザートーン塗装はF6とマッチする高級感あるものだ。フードも大きなものが付属している。また現行では唯一のフィルム対応VR機能付き標準ズームだから、フィルム派ならなくなる前に買っておくべきレンズだ。手ブレ補正はちゃんと効いているが、過信は禁物。自分の経験では、1/10秒を切るとさすがに手ブレしてしまう。VR機能を使うと電池の減りが早い点も要注意だ。また、F3.5-5.6とあまり明るいレンズではないから、室内ノーストロボで子供を撮ると被写体ぶれを起こしやすい。 超音波モーターレンズで高速、静粛なピント合焦が売りだが、F6は元々静かなカメラでAF速度も速いから、F6に装着すると他のレンズとの差はあまりわからない(^ ^;) また、超音波モーターレンズの特徴として、AF時でもいつでもMFできるM/Aモードがあるが、この機能を使いたいときはシャッターボタン半押しでのAF駆動を切ることが有用だ。 自分としては、旅行写真やストロボ写真でこれを使っている(どちらもVRが非常に役立つ)。特に、広角24mmから望遠120mmという焦点距離が絶妙だ。子供の行事ごとを記録するなら、ほぼこれ1本で足りてしまう。記録写真には最適なレンズで、報道関係者御用達というのもうなづける。 作例ページ ■ AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G (IF) ニコンが誇る大口径望遠ズーム。高画質なのはいうまでもないが、それ以上に多機能である点が特長だから積極的に使いこなしたい。手ブレ補正はNORMALモードで流し撮りまで自動で対応する。激しい揺れの乗り物上から撮影するときのACTIVEモードもある。フードにロック機構がついているが、これは報道の修羅場などでフードがぶつかってずれたり取れたりすることを避けるためだと思われる。超音波モーター(AF-S)レンズでフルタイムマニュアルフォーカスが可能。ピントリングのスムーズな感触も絶品だ。フォーカスロックボタンまで付いている。三脚座もユニークで、レンズをカメラに取り付けたままで脱着ができる。純正AFテレコンバーター(1.4倍、1.7倍、2.0倍)に完全対応している点も見逃せない。個人的には、ズームリングのロック機構もほしいところだ。 このレンズはしばしば重いと批判されるが、実は重量は下のVR80-400mmと大差ない。だがレンズの前の方が重いフロントヘビーであるため、構え方を間違えると重量バランスが崩れて実際以上に重く感ずる。このレンズを重いと思ったときは、構え方を工夫してみるといいだろう。ちなみに私の場合は、ピントリングとズームリングの間の部分を下から左手で支えるようにしている。 注意すべきはレンズの長さ。テレコンをつけると、30cmを超える。カメラバッグに入れるなら、ドンケF-2クラスのプロ仕様の物が必要だ。 なお、ニコンのホームページに開発者の話が載っている。 作例ページ1 作例ページ2 ■ TAMRON SP AF 17-35mm F2.8-4 Di 超広角ズームは、旅行の時に非常に役立つほか、子供写真でも子供用アトラクションに同乗して撮影する場合のように、引きのない場所で写真を撮る際の必需品といえる。タムロンの17-35mm(ニコン用)は、絞りリングのストッパーが工夫されていて、簡単にはずれないようになっている。ここは純正レンズも見習って欲しいものだ。発色はやや暖色系だが、下のSP
AF28-75mm F2.8 XR Diほどではない。ただ、17mm域の樽型歪曲収差が若干目立つ。また、リアキャップの脱着が面倒だから、純正のリアキャップに替えておくべきだろう。あと、17-35mmF/2.8-4 Diは意外に大きいレンズだ。フィルター径が77mmもある。F6では大丈夫だが、カメラの内蔵ストロボで撮る場合、フードをはずしても鏡胴でケラレることがある点に要注意。小型の一眼レフには向かないレンズかもしれない。 作例ページ ■ TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di VR24-120mmのサブレンズとして購入したもの。このレンズはよく20万円以上の純正高級大口径ズームと比較されるが、さすがにそれは荷が重い。むしろ、コンパクトなサイズ、リーズナブルな価格、明るいF値、準マクロ的に使える最短撮影距離33cmと、今時の標準ズームに求められるスペックをほとんどすべて盛り込んだ、サービス精神満点の普及品標準ズームと考えるのが妥当だ(手ブレ補正がないのが残念)。開放F2.8の画質も、単焦点レンズに比べるとかなり物足りない。このレンズのF2.8は、明るさが足りないときに使うのがいいだろう。歪曲収差は多少目立つ。発色がかなり暖色系な点も、好みが分かれるかもしれない。とはいえ、普通の標準ズームとしては十分な画質なので、サブレンズにはうってつけだ。また、バックがぼける絞りの効果もわかりやすいから、初心者の1本目のレンズにも最適だと思う。APS-Cデジタル一眼レフ用では、同じタムロンの17-50mm F2.8というレンズがある。 ■ Ai AF-S Teleconverter TC-20E II ニコンの純正2倍テレコンバーター。AF-S(及びAF-I)レンズ専用で、かつ200mm以上の単焦点レンズに付けられる(例外的にVR105mmマイクロには付くがAFは不可とのこと)。現行ズームレンズでは、70-200mmと200-400mmに付けられる。望遠系のレンズに使うのが原則と言える。なお、合成F値が6.3を超えるとAFができなくなるのは、普通のテレコンと同じだ。F2やF2.8の開放F値のマスターレンズに付けるのがおすすめ。画質が劣化するとして、むやみにテレコンを嫌う人が多い。だが、実はマスターレンズの画質がいいほど、画質の劣化が少ないということはあまり知られてないようだ。その点、TC-20EIIは、高価な高画質レンズにしか付けられないから有利だ。なお70-200mmに付けて使った範囲では、画質の劣化は私にとっては完全に許容範囲内だった。ポジフィルム原板を見ても、全然劣化がわからないことが多い点を付言しておきたい。 以下は処分したレンズ ■ Ai AF Nikkor 28mm F2.8D Nikon F70Dに付属していた標準ズーム(35〜80mm)の歪曲収差はあまりにひどく、当時熱中していた建築物の撮影には向かなかったため、単焦点の28mmを購入。コンパクトで、F6に付けてもそれほど荷物にならないのがいい。発色がよくシャープな写真が撮れる。画角的にも28mmは一番好きなのだが、私の場合、コンパクトカメラやレンジファインダー機で28mmがそろってきたので、残念ながら処分することにした。なお28mmは、APS-Cデジタル一眼レフに付けると42mm相当と、かなり使いやすい画角になる。 ■ Ai AF VR Zoom Nikkor 80-400mm ED F4.5-5.6D 飛行機写真にはまっていた一時期、手ブレに悩まされた。そこでニコンの手ブレ補正レンズを、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入。写りは抜群で、それまで使っていたレンズメーカー製安物望遠ズームとは比較にならない。手ブレ補正の効果も絶大だ。なお、現行の手ブレ補正レンズの中では唯一、絞りリングがついている(Gタイプでない)というレアものだから、製造中止になればマニアから引っ張りだこになると思われる。ニコンの現行AF純正ズームの中では、最も焦点距離が長い点も要注目。そのわりに全長が短く、小さいカメラバックにも収まるのもうれしい。また、APS-Cデジタル一眼レフに付けると最長600mm相当となり、野鳥撮影も手持ちでできる。最短撮影距離がちょっと長い(2.3m)のが惜しいが、遠くの花を撮るようなテレマクロ撮影も可能だ。三脚座の脱着は少々面倒。 AF-Sタイプでないため、AFスピードは70-200F2.8に比べると落ちるが、F6のような高速強力のAFを持つボディで使うと、動体撮影もかなり行ける。このレンズを使うときは、ボディも積極的に高級機を選ぶことが有益だろう。 作例ページ ■ Ai AF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6G(右)
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