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with Nikon F6







 ■ ニコンD3とD3X


 苦節?年、ついにニコンから35mmフルサイズデジタル一眼レフ、D3が発表された。まだニコンのサイトに掲載された情報しか得られないのだが、まずは吉報と言えるだろう。というのも、フルサイズデジタル一眼レフは、フィルム愛好家にとっても必要不可欠な存在だからだ。もちろん、フィルムからフルサイズデジタルに乗り換えるといった次元の話ではない。フィルム撮影とニコンフィルムカメラ(=F6)をこれからも楽しみ続けるために、ニコンがフルサイズデジタル一眼レフを発売していることが必要なのだ。

 まず第1に、フルサイズデジタル一眼レフのカメラ部の機構は、そのままフィルムカメラに応用できるものが多いという点が重要だ。D3では、何といっても世界最多51個の測距点を有するAFが興味深い。これだけ数が多いと測距点を選びやすいかどうかが気になるが、いずれにしても私のようなAF派にとっては測距点は多ければ多いほどいいから、次期F7にも搭載してほしいものだ。なお、D80で初搭載されたオートエリアAFもD3に搭載されている。その他に、プレビューボタン、AE/AFロックボタンをファンクションボタンにできたり、カメラ本体にデジタル水準器を内蔵しているのも、D3のメリットだ。

 第2に、より重要なのだが、フルサイズデジタル一眼レフが発売されていれば、F6にも使えるフルサイズ対応の新レンズが発売され続けることが期待できる。ここ最近、ニコンはAPS-C専用のDXレンズばかりに注力していたが、D3と同時に5本のフルサイズ対応新レンズも発表している。どれも高そうなレンズだが、いずれにしても最新設計の新レンズが供給され続ける限り、F6でフィルム撮影を楽しみ続けることができる。この点で、D3はF6(及び次期F7)にとって必要なパートナーなのだ。

 なお、D3と同時発表されたAPS-Cデジタル一眼レフD300では、ニコン初のゴミ取り対策が盛り込まれている。これも、ニコンデジタル一眼レフにとっては重要な進歩と言えるだろう。

 ところで、D3やD300のメインターゲットである報道関係での評判について、おもしろいページを見つけた。ご参考まで。

(2007.8.23 2008.6.20加筆)
Nikon Digital Live 2007での展示
 発売に先立ち、ニコンは全国6都市でD3とD300のお披露目会「Nikon Digital Live 2007」を行った。もう終了しているが、見に行った人も多いことと思う。会場では実機のほか、D3の実写画像の大伸ばし展示も行われていた(上の写真)。これを見た限りでは、D3の画質にはまだ改良の余地があると私は感じた。2000万画素版D3X(?)の登場も、そう遠くはないことだろう。

 そのほかに、AFモジュールやCMOSセンサーなどの要素技術の展示が行われており、これが非常に興味深かった。特にAF。コンパクトデジカメの顔認識AFが顔しか認識しないのに対して、D3の3D-トラッキングは顔以外のものも認識して追尾するAF機能だ。AFの人工知能化はまた一段階進んだと言える。

 また、レンズの技術だがナノクリスタルコーティングの展示もおもしろかった。これはレンズ面での反射を極力少なくし、光をとことん多く通すためのコーティングだが、高級交換レンズにしか使われていないのが惜しい。単に値段を高くして売るための技術なら、並の会社と変わらない。カール・ツァイス社はすべての交換レンズにT*コーティングを施しているだけでなく、双眼鏡にまでT*コーティングを施している。これによりツァイス社は、「光学に命賭けてます」というブランドイメージを獲得している。ニコンも、Nikonと名の付くレンズにすべてナノクリスタルコーティングをすれば、消費者に統一したブランドイメージを与えることができるはずだ。

(2007.10.29)
 上記の予想通り、2450万画素(クロップ1050万画素)の超高画素D3Xが発表された。詳細は報道発表製品情報をご覧いただくとして、価格からしてスタジオなど業務用のカメラと言っていいだろう。いくつか仕様を見た感想など。

 まず第1に、最近のデジタル一眼レフは、画素数が多いほど高感度画質が落ちるという傾向があるそうだ。そのせいか、D3Xは最高ISO6400までとD3より押さえられている。ISO6400でも十分超高感度だが、F5.6の望遠ズームで学芸会を撮るような場合には感度が不足する。一般の人には、より高感度が使えるD3やD700の方が有益だろう。

 次に、最近は他社も2000万画素超の一眼レフを発売しているが、実写サンプルを自宅プリントしたりお店プリントしても、1000万画素クラスと比べて画素数ほどの差が見られない。大伸ばしすればもちろん差が出るが、家族アルバムを全部A4サイズにするのも非現実的だ。L〜2Lまでの実用的なプリントサイズで超高画素の恩恵を実感できないと、世間の圧倒的多数の一般ユーザーには売れないだろう。コンデジでも十分きれいだと言われてしまう。この原因は、DPE店のミニラボ機も含めて、プリンターの性能がカメラの進歩に追いついていないことにあると思う。2000万画素超のフルサイズデジタル一眼レフも、いずれ一般人の手の届くところまで価格が下がってくるだろうから、富士フイルムやプリンターメーカーには早急に画期的な技術革新をしてもらいたいものだ。

(2008.12.1)








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